HPtop
item1

美空ひばりが石工を唄う・・・・

 美空ひばりといえば「ひばりの佐渡情話」が有名だが、1973年5月発売の美空ひばりのLP「歌は我が命 第7集 ~ふるさと~」の中で「佐渡の石小法師」という題名で佐渡のお地蔵様を唄っている。

 これは、作詞家の西沢爽(にしざわ そう)氏が佐渡に取材に来て出来た唄で、椿尾の石工さんにも取材にきています。
 石工=石小法師と表現されています。

佐渡の石小法師  西沢爽 作詞 古賀政男 作曲 

(一)佐渡の地蔵さん 石小法師 

   誰が供えた 誰が供えた

   花椿

二)親の病気の 身代わりに

   娘売られて 娘売られて

   海越えた

三)遠い話か 石小法師

   佐渡の娘は 佐渡の娘は

   それきりか

(四)知らぬ他国で 死んだやら

   いまは村にも いまは村にも

   忘れられて

五)娘残した 石小法師

   両手合わせて 両手合わせて

   いるばかり

六)佐渡は風花 雪もよい

   きょうも どんどと

    きょうも どんどと

   海が鳴る

 ・・・北海道から、沖縄まで、それぞれにパターンを変えながら書く事はむずかしかった。引き続いて書いてゆくので、どうしても同じ調子になりがちである。このことが、この仕事で私の一番つらいところであった。

 しかし、よろこびもあった、たとえば佐渡へ取材の旅をした思い出などそうである。私の作品には、美空ひばりのヒット曲の一つである「美空ひばりの佐渡情話」があるが、実は今まで一度も佐渡の土を踏んだことがない。その私が佐渡を訪れた時は雪が三日も降りづづき海は荒れていた。シーズンオフで島への観光客はいない。大きな旅館に泊まり客は私ひとりという経験もした。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 道傍の小さな石地蔵の群れを歌のテーマときめて東京に戻ったが、いまも私の瞼のうらには、霏々(ひひ?)として雪が舞い散る佐渡の荒涼たる風土のたたずまいが焼きついている。私の旅が観光客で賑わうシーズン中でなくてよかったと思うのである。・・・(西沢爽)

 

 上記は、レコードにかいてある作詞家西沢爽氏の佐渡の回想部分を抜粋したものです。取材を受けた関係者の記憶によると2〜3度佐渡に来たように記憶しているそうです。

 作詞家 西沢爽氏がみた佐渡のおじぞうさまが、歌の詞になっている。

back
inserted by FC2 system